2016年7月1日金曜日

フェンウェイパークは「全米で最も愛される(最も高価な)球場」-1- 「最も愛され」編。


僕はこちらに遊びにきて来ているわけでもないので、普段はほぼ主夫業と勉強だけの規則正しい地味な生活を送っており、いわゆる「観光」はあまりしていない。こちらに来てから、3ヶ月近く経ち、初めてRED SOXの本拠地「フェンウェイパーク」へと出陣する運びとなった。渡米前には「チケットが手に入りづらい」と聞いていたが、Stubhubというリセールサイト(このサイトがまた米国独特で興味深い、米国プライシング戦略事情としてでも別の回にまとめたい)で普通に入手できた。







訪れた日は、天気が最高で、フェンウェイパーク全体の雰囲気が良く、"聖地とはこういうものか"と感動した。先日読んだ当地Botston Globeの記事には“most beloved” (and most expensive) ballpark との形容があったが、まさにそうだった。


夕方のプレーボール。空の変化が最高。


今回の記事は、前者= most belovedについて。

試合前の国歌斉唱から始まって、球場の雰囲気自体が一つのエクスペリエンスになっている。日本と明らかに違う観客のノリは素直に楽しい。気候の良い金曜日の夜で観客は超満員。僕らの座った外野席の近くには「アメリカには居ない」と聞いていた野次オヤジが居た。この人が、RED SOX打者が外野フライを打ち上げたら相手チームの外野手に"Drop it!"と叫ぶ。併殺打を打った味方打者には"Son of a bitch!"と叫ぶ。神宮球場の阪神ファンを思い出す感じだ。野次ではあったけれど、陽性で嫌な感じはしなかった。

それから印象的だったのは、6回ぐらいのインターバルで One Directionの"What makes you beutiful"が流れた時にみんなが異常に盛り上がって合唱になったことだ。なぜこのアメリカの象徴みたいなところでこの曲(イギリスのアイドルの4年前のヒット曲)?、という疑問はあったものの息子に聞くと、小学校の教室でもこの曲を聞いたことあるそうだ。「定番曲」化しているらしい。確かに我が家も日本に居た頃から家で時々聞いていたくらいだし、名曲ではある。この曲が収録されているOne Directionのこのアルバム全体、結構名盤だと思います。



メジャーリーグでの定番曲、7回裏前の"Take me to the ball park"も歌ったが、これも長男によると2ヶ月足らずの通学生活で既に授業で教わった、という。外国から来た小学生にまずこの歌を教える、という事が興味深い。念のため、米国国歌「星条旗よ永遠なれ!」を習ったか?と聞いたら、それは今の所習っていないそうだ。「Baseballは移民国家である米国民を統合するツールであり象徴」だとこの(リンク先の)本で読んだ事があるが、それが思いだされた。

ボストンはかなり寒い上に、季節によっては曇りや雨も多いので、「天気が良ければ」という条件節は外せないが、総合的な感想としては、ボストン訪問の機会があればフェンウェイで試合を見る価値はあると思う






次回、最も「高価な」編。



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