2016年5月28日土曜日

春のタフツ大学キャンパスは想像以上の素晴らしさ

人口約10万少しにもかかわらず、ケンブリッジ市にはハーバードとMITという世界トップ級の二大大学があり、それだけで十分に「お腹いっぱい」だと思うのだけれど、近隣にはまだまだ名門大学がある。特に、隣の市であるサマービル市(とメドフォード市)にはタフツという名門大学がある。

村上春樹が20年前のケンブリッジ滞在時にポストを得ていたのはこの大学だ、などと講釈している僕も事前にこの大学について具体的なイメージを持っていたわけではなく、他に何人か「タフツ出身」という人を知るくらいに留まっていた。



タフツ大学はケンブリッジの隣の市にあるとは言っても、今の住居からだと自転車で10分も走れば着くので4月の終わりにタフツ大学を訪ねてみた。すると、閑静な郊外のキャンパスに花が咲き誇り、それはそれは想像以上の素晴らしい環境だった。ハーバードやMITのキャンパス前には地下鉄の駅もあり、言ってみれば「都会」にあり飲み屋や土産物屋といった若干の学生街らしい風情もある。対して、タフツは電車の駅は無く、なんというか俗世と距離を置いた洗練された桃源郷のようでちょっとクラクラするくらいだった。






この大学のキャンパスは丘陵に広がっている。その一番の高台からは周辺を360度見渡すことができて特に素晴らしい。川の向こうのボストンの市街まで見渡すことができる。かつて、その土地を富豪が寄付したとのことだ。丘陵なので徒歩移動はきついし、天候が悪いと移動はさらに大変だとは思う。しかし、それにしても過去見た中でもとても印象に残る大学キャンパスであった。観光でここまで来る人は少なさそうだが、天気と気候がよければ十分価値のあるスポットだと思う。




さて、こちらのキャンパスを走るジョギングの大会に出てきたので次回はそのあたりの話で。 

2016年5月25日水曜日

少年野球の現場で耳にする英語フレーズ



僕は純国産受験英語人材なものだから、「活きた英語」というものをこれまで知らなかった。このため、少年野球の現場でどんな言葉が飛び交うのか興味があった。耳にしたものを少しまとめてみると以下のような感じだ。

1:褒める系

こちらは親もコーチもとにかく褒める。特に低学年はEnjoy!ベースボールが基本精神だ。褒め言葉の表現のバラエティは豊富だ。

"Nice Job!"、"Good job!"、"Excellent job!"あたりは想定の範囲内だったけど、どう見ても当たる見込みの感じられない打者の大振りに"Beautiful Swing!"ときたのには正直言ってズッコけたと同時に、「これが真のポジティブシンキングか…」と目をひらかれた気すらした。あとは失敗した時には、"Nice try!"という声がけを多く聞く。これはいい言葉だ。

野球で定番の「ナイスキャッチ!」はおそらく和製英語なのであまり出てこない。これは"Nice hand!" " Good hand!"と言っている気がする。次に、日本語でいうところの「肩がいいね」は、"He has a good arm!"となる。ボールを肩で投げるか、腕で投げるか、野球観の違いが言葉にも出ているのかもしれない。それから、試合で打者がボール球を見極めた時によく言う「ナイスセン!」(注:ナイス選球眼)は"Good eye!"だった。

あとはスラングとして海外ドラマでよく使われていたので事前に知っていた"Attaboy!"も普通に使われている。



2:注意喚起系

また改めて書くと思うけれど、こちらの子供の集中力はとても低い。低学年だと試合守備中に草むしりしているのが普通。したがって、ベンチから飛ぶ声は「集中しろ!」的なものが多い。ここでよく聞く英語は"Focus!"と"Pay attention!"だ。本当にこれをよく聞く。外野でボケーっとしてる子に、"You've gotta pay attention! Daniel!"などと叫ぶ。"'ve gotta"はなかなか日本では使えない、覚えられない日常語だがこれで覚えた。 他には、"Be ready, Mike!(用意しろ)" "Heads up!(顔上げろ!)” などこの種の掛け声が多い。日本で少年野球を見てた時は「おい、ライト。もう二歩だけ右」くらいの細かい指示だったのだが、それ以前の状態。




3:その他
「前出て取れ!」=Come and get it!
「その調子だ!」=Just like that!
「とってステップして投げろ」=Step and throw!
「野郎どもベンチに入れ!」=On the bench, buddy!・・・この地域?年代のせいかわかないが、現場では呼びかける言葉はBuddy!が圧倒的に多い。




この野球の現場は、ビジネス・学術系の英語とは少し違う「肌感覚に密着した英語」を勉強する良い機会になる。色々表現を収集したい。

ちなみに、親御さんでも子供でも、エキサイトするとスペイン語でまくし立てる人も居る。興奮した子供のチームメイトがスペイン語で僕に熱弁をふるってきたのだけれど、さすがにわからなかった。





2016年5月23日月曜日

ボストンインディペンデント映画祭でProgressiveなこの街を垣間見る(下)


(上・中からの続き)


一つの作品の上映しか見ていない中で総括めいた発言をしてはいけないとは思うけれど、こちら米国と日本との大きな違いの一つは「不謹慎」という概念を巡るところに象徴されていると思う。

進歩的マサチューセッツ人にとっては、この映画の「画面」を見て笑うことは「不謹慎」ではないのだろう。ただし、同時にこの画面を見て笑う人々は「少数者の権利」を守らないということについては「不正義」として声を上げる。すなわち、「真面目・礼儀」ということと「正義・不正義」はこの人達の頭の中では別の軸にある、ということだと思われる。これまでもこの事は頭ではなんとなく分かったような気になっていたが、改めて独特の雰囲気の会場の中でこの事を体験した気がした。

映画終了後、監督や出演者登壇でのトークショー。


日本では何かと言うと「不謹慎」という言葉が持ち出される。こちら来てから2ヶ月足らずでも日本のニュースを対岸から眺めていると騒がれている理由は大体「不謹慎だ!」というようなもののように見える。インターネットやSNSが更にこの傾向を強めている。

日本とアメリカは、だいぶ違うものだなとは思う。良い/悪い、進んでいる/遅れている、ではない。こちらの空気を吸った日本人のうち幾らかの人は、日本に帰った後、日本的には「不謹慎」と言われることを気にしなくなるように予想するが、それはそれとして分かる気がする。(いわんや、こちらで若い頃を過ごした人においてをや)

なお、映画祭について言うと、日本関係の映画も幾つかあった。本当はこういう作品を応援に行ければ良かったのだが、時間の関係で叶わなかった。

以下の写真は、会場の入り口にあったドキュメント映画のポスター。広島の原爆を題材にした作品を、2016年の地球の裏側、ここケンブリッジの映画館がしっかりポスター掲示してくれている。「やはりこのエリアはひと味違う」と確信した。日本人の一人としてありがたいことだと思う。

少し大げさに言うと、この地域のこういう土壌が、オバマ大統領の広島訪問実現のルーツの一つなのだと思う。これは素人の推測ですが。


2016年5月19日木曜日

ボストンインディペンデント映画祭でProgressiveなこの街を垣間見る(中)




(前のエントリからの続き)

上映前、割と早くに会場に到着した。日曜日の午後でもあり、リラックスした映画祭的なムードが会場に漂う。観客層は、白人の中年以上が多い。アメリカに住むと、どこに行っても「(集まっている人の)層」に気を配るようになる。日本ではあまり無かった意識だ。今日の会場にはラテン系・黒人・アジア系は少ない。あと、ゲイの団体が来ている雰囲気はない。それにしても、上映前がとても賑やかである。観客同士のおしゃべりがすごい。映画とイベントの性質上、関係者の知り合いがたくさん来ているのかもしれない。

客層で気になったのは「おいおい、観客に子供が居るよ…」ということ。うちの長男と同じくらいの年齢の子も居る。同性婚を扱うこの映画の内容からして、子供に見せるのは刺激が強いのではないか、と日本から来た中年男性(僕)は、思うけれどその辺がProgressiveなマサチューセッツ、なのだろうか。

会場の雰囲気


定刻になり、主催者と映画の監督(女性)の舞台あいさつからスタート。映画の主題からシリアスなトーンのあいさつ(例えば、少数者の権利を問うために作りました!的なもの)かと思いきや、雰囲気は明るい。どちらかというと「イェーイ」というアメリカ人のノリで「この映画祭、このコミュニティを良くするために皆さんで頑張りましょう」という仲間内に向けた感、のある挨拶だった。

映画は、自宅ベッドで寝そべる男性カップルと代理出産してもらった1歳児のスリーショットから始まった。絵柄としてはちょっと強烈だ。「一般的」には親は男女ですから。そうしたら、その絵を見た観客はすぐに「おもしれぇ」的な爆笑。この観客のリアクションが僕には意外だった。今日の観客は「"こういうの"見に来る真面目な人たち」という先入観があったのだ。それに、日本人観客(含む僕)だったら、「う、、強烈。でもこういうの茶化しちゃいけないんだよね」という感じでゴクリと息を飲むところだと思う。しかし、その後も観客の反応はそんな感じ。例えば、代理母の出産時の病室内でゲイカップルが怯えながら顔を見合わせるアップでも観客爆笑。

ところで、この代理母さん、ゲイカップルの片方と大学時代の友人で、その友情から子供を産んであげている?とのこと。映画の中では「いや〜、私、妊娠してる状態結構好きなのよ〜」などとあっけらかんとおっしゃっている。確信的使命感を映画の中で熱く語るシーンは無かったが、二回も代理出産をすることほど雄弁な行動はない。字幕なしで見るもので、ちょっと良く分からなかったけど、ユダヤ系なのかもしれない。夫は、尾美としのりみたいな人の良さそうな方で「まあ、二回目と言い出した時はびっくりしたけどね。あと僕の親はコンサバなカトリックだから、親にどう説明しようか・・・とは思ったよね〜」的なことを話していて、全体的には歓迎ムード。ただし、さすがにこの行為はいかにマサチューセッツとはいえども異例らしく、後で登壇したご家族(お子さんだったかな)が「この映画のおかげで他人にうちのこと説明する手間が省けるわ〜」と話していた。
せっかくなので内容をもう少し紹介すると、ゲイカップルのもう片方はイタリアのサルディーニャ出身で、そちらの方ではやはり(カトリックの国であるから)同性婚は受け入れられない現状がある。そのあたりも映画で取り上げられていた。

会場だった老舗劇場Somerville Theatre(別の日に撮影)


(せっかくなので、あと一回続く)

2016年5月16日月曜日

ボストンインディペンデント映画祭でProgressiveなこの街を垣間見る(上)


ケンブリッジ市のあるマサチューセッツ州は、アメリカの中でも独特なところだと思う。歴史的な経緯として、黒人奴隷の廃止運動を先導したのはこの州だ。こちらに来る前は"ぼんやり"と「リベラルな街」というくらいの認識だったが、リベラルという言葉と同時に、Progressive(進歩的)という形容詞も妥当かもしれない。

最近は日本でもLGBTの権利等が大分注目されるようになっているが、昔も今もそうしたムーブメントの世界的発信源がこの地域だと思うし、(前のエントリーのMITの中で紹介したように)街を歩いていてもそうした雰囲気を感じることが少なくない。

さて、こちらに来てからは、(Web契約だと意外に安いことに気がついたこともあり)なるべくThe Boston Globeを読むように心掛けている。日経新聞も読まないといけないんだろうな、とは思うのだけれど、日経は15年以上そこそこ真面目に読んできたからしばし休んでもバチは当たらないだろうと思いたい。そんな中、 このThe Boston Globeのとある記事をきっかけに、ボストンで行なわれる映画祭とその中の一つの映画に興味を持った。映画祭は、ボストンインディペンデントフィルムフェスティバル(IFFBoston)というドキュメンタリーを中心とした硬派なものだ。

映画は、"The Guys Next Door"というタイトルで、同性婚をしたゲイのカップルのため、友人の女性が代理母として二人の子供を産んだという話を取り上げたドキュメントフィルムだ。これだけでも結構な異例な話だとは思うが、この女性は普通に家庭を持っていて、普段は夫と実子3人と暮らしており、そのまま代理出産を2回も引き受けているという。この女性はマサチューセッツのニュートン在住(Boston圏内でケンブリッジも近い)であり、監督はここケンブリッジ在住の人、ということでこの映画が地元紙に取り上げられていたのだ。うちの近くのシアターで、制作者トークショー付きの上映会がある、ということが記事に書いてあったので、見に行ってみることにした。

偶然?にも上映会場はうちから自転車で10分程度の名門シアター。ここのシアターについては別途書きたい。


ちなみに今、アメリカでは、トランプ現象とは別に、保守的な州での「LGBTを拒否する自由を保障する法律」が大きなニュースになっている。キリスト教国アメリカにおいて、セクシュアリティの問題は国論を分けてしまうくらいの問題だ。こんな題材の映画は保守色の強い南部だと、危なすぎて上映できないのではないか、などと想像してしまう。このような映画を製作し、上映すること自体がとてもマサチューセッツ州的と言えるのではないだろうか。(この辺りの事情にはまだ詳しくはないので、認識が間違っていたらすみません)

果たしてどんな会場の雰囲気での上映会になるのか、映画の内容よりも、むしろそちらの方を気にしつつ上映会場へ自転車で向かった。(続く)

この映画祭とは別ですが、こういうイベントが普通に行われてる街です。


2016年5月13日金曜日

マサチューセッツ工科大学(MIT)を訪問


ケンブリッジといえばハーバードとMIT。今回はMIT訪問時の写真と印象を。

MITにはいかにも"工科大学"といった、東工大のような雰囲気があった。印象の中身を因数分解すると、アジア系が多いのと男子(ギーク系)が目立つのが、その理由かと思う。僕は理系ではないけれど、とても素晴らしいものに感じられた。この雰囲気は、近くに欧風な格式の総合大学ハーバードがあることで、より対比的に目に映る。(ちなみに両校の距離は、高円寺と荻窪くらい。)

写真を中心にレポートします。


  • チャールズ川沿いに細長いキャンパス。




  • シンボル的なビルディング(グレート・ドーム)。





  • 上の建物の内部。天井部の言葉がカッコよかった。




  • 少し意識して見ると、ジェンダー関係のイベント、チラシなどが多数。





  • 以下の写真は大学内のトイレのドアなのだけれど、「ジェンダーニュートラルなトイレをお探しですか?」とある。今のアメリカで話題になっている幾つかのニュース(これとかこれとか。実際に当地では結構ニュースでよく見るので興味のある方はクリックして確認してください)を考えると、地味ながらもMITのリベラルさを象徴するような一枚。他の大学もすでに出入りしているけれど、ここまでの掲示はMITだけだった。こういう細部にその大学の何かが象徴される。



  • 大学生協の床屋的なものの名前が「テクニカッツ」。さすが工科大。今床屋探しているので、どうせなら、ここで切ってもらおうか思案中。



  • ザ・MITの学食。日本の大学の学食の雰囲気ちょっとある。普通に入ってキャフェテリアで食べられた。インド系・アジア系が多いことを反映してか、エスニックのメニューが豊富。




  • MITポリス。こちらの大学には普通に私設警察があると初めて知った。実際に、殉職者も出ており、それもこちらの一面だ。



  • 偶然見つけたMIT保育園。どんなIQの子供が通うのか…と思ってしまう。




  • もちろん、僕としてはMITといえば「スローン・スクール・オブ・マネジメント」なわけで、感動の初訪問。MITの中では端っこにある。




  • 建物内にはスローン・スクールの歴史パネルが。当然・ブラック・ショールズ・モデルが真ん中にドンとあったけど、経営学出身の僕としてはこちら「ピーター・センゲ」を撮影してしまう。





  • アルフレッド・P・スローンJrのお言葉。大学院時代に著書を読んでおいて良かった。



2016年5月11日水曜日

自分の英語力で実感する「やがて哀しき外国語」


英語力は、意外にセンシティブな話題な気がするので書きづらい。ただし、英語力そのものが日本の多くのビジネスパーソンにとっての関心事でもあると思うので、そのあたりの参考になれば、との思いから簡単に渡米後1ヶ月くらいの時点での感想を整理しておきたい。

今回の渡米の話は数年前から可能性が出ていたこともあって、3年前から英語の勉強を始めた。「大学受験英語経験あり、留学経験なし、仕事での英語の使用量は極めて低い、という純ジャパ37歳」がスタート地点の僕のスペックだった。英語には「リーディング(R)」「リスニング(L)」「スピーキング(S)」「ライティング(W)」の四つの技能分野がある、ということを明確に理解したのが38歳という始末だった。日本の文科省教育を批判はしたくないが、この時点でこれを知るというのはどうかとは思う。

そのあたりの実力から始めて、TOEIC900超、英検1級、語彙9,000〜10,000前後、ベルリッツでレベル6、までは渡米前の仕事の合間に仕上げることができた。日本だと「高いレベルですね」と言われる水準だとは思う。ただし、主観的には「このスコアでこんな低レベルなのか」という認識だった。典型的な受験英語型ニッポン人のため、実践運用力に特に弱い。

街の中の雰囲気も5月2週目でようやく春らしく。


とにもかくにもこのレベルで人生初の海外生活でアメリカに出てきた。実感としては、相対的にはリスニングに一番苦戦している。テレビやラジオが十分にわからない上に、特に街の人が何を言ってるのかがわかりづらい。映画なんかも字幕がないと困るレベル。実生活で最大困るのは電話。加えて、仕事で来ているわけでもない自分の立場は単なる肩書きのない一市民なので、相手が気を使ってくれるわけではないのも大変だ。でも、この今の立場は甘やかされないので結構良いとは思っている。

現時点で一番弱いと思っている「リスニング」について考えてみると、事前の英語準備の中でこの領域を直近1年間怠っていたのは事実だと思いあたる。そういうツケが如実に出るのだなぁと客観的に関心?する。これから海外ドラマを見まくるなどして強化したい。(余談ながら、今、こちらのドラマでは「ゲーム・オブ・スローンズ」が圧倒的に話題。この間シーズン6が始まったらしくこの記事ばかり。これ日米の関心の差強く感じるところです。)

一方、来る前の一年間に力を入れていた技能領域は「スピーキング」「ライティング」だった。野球のコーチや学校の先生と多少話せるのもこの準備をしていたおかげだ。もしここの訓練をしてきていなかったら、もっと焦ったと思う。(とはいえ、依然として情けないレベルではあるけれど)

ついでに「リーディング」についても言うと、受験英語あがりの人間としては「これはそこそこ出来る」として語彙増強以外は放置してきた。その結果、文章を読む力も不足気味だ。こちらで「新聞読み」「本読み」などで「読む」基礎量を上げるようにしている。語彙はすでにかなりやったつもりだったが、あくまで私的感覚ながら、語彙9,000〜10,000くらいだと知的文章を軽く読むのにはまだ不足感がある。こちらでもう少し力を入れて確実な10,000overへ持って行って、現地新聞レベルは軽く読めるようになりたい。(ちなみに自分の語彙数はこちらなどで大体確認できます)

ハーバードのあたり


これまで、「英語は筋トレに近い」という表現を何度か聞いてきたが、本当にそうだと思う。意識して正しく負荷をかけて鍛え続ければ、その筋肉は伸びるし、そうでなければ伸びない。なんというか、英語力の伸長というのは、"殺伐"とした「身も蓋もない」世界だ。

「駐在するだけでは英語力は上がらない」という表現も良く聞く。実際こちらで暮らしてみてこれも真実だと思う。実際、英語を一言も話さなくても生きられる日もある。結局、こちらでも、筋トレのように室内での修行をすることにした。ESL向け(外国人向け)の英語講座にも徐々に行き始めているが、やはり「"一人"筋トレ」無くしては力はつかないと思う。個人的に設定したTOEFLの目標スコアを未達成で残しているので、まずはそこを目指して地味な訓練を続ける。

英語力関連で他によく聞くフレーズとしては「努力していると、ある日突然ジャンプアップする」(専門的に言うと学習のプラトー曲線)というものがあるが、こればかりは残念ながら全く実感なく「いつまでたってもパッとしないなぁ」という感覚しかない。そう感じているだけに、いろいろ言われるが、ショーンKは熊本から出てきてあそこまで話せるようになったのだから、偉いと思う。

英語に関しては、ボヤキばかりになる。「もっと若い時から真面目にやってりゃなぁ・・・」とだけは本当に思う。とはいえ、高校時代からペーパーバックを英語原書で読み通せて、翻訳家としても成功しているほどの村上春樹先生ですら、アメリカ滞在記(プリンストン時代)を「やがて哀しき外国語」というタイトルにして出版しているくらいなので、「語学は大変だ」ということだろう。運や人間関係に左右されるリアルビジネスに比べればラクだ、と思って粛々とやるしかない。

最近、立派な自転車を譲り受けたのでこれで走ってます@メドフォードスクエア



2016年5月7日土曜日

ケンブリッジ市のリトルリーグ(少年野球)への参戦 -3- トライアウト編


(この項、–2– から続く)

さて、4月下旬、目標としていたトライアウトの日がやって来た。小雨が降っている上に、前日は20度以上あった気温が急降下してコンディションとしては最悪に近い。親子で会場となる近所のフィールドへ向かった。

定刻の20分前到着で一番乗り。われながら律儀な日本の野球人親子である。日本のようにきっちりと集合はせずに、ダラダラと始まる(ように日本人的には見えてしまう)のがアメリカ流のようだ。

トライアウト!?


トライアウトがどんなものなのか想像がつかなかったのだが、結局今回は「マイナーリーグでプレーできるだけの技術があるかどうかをチェックする」という趣旨で、若干、拍子抜けの内容ではあった。参加していた子の多くは「野球を知らない」レベル。日本少年野球仕込みのうちの長男は、規律、集中力&細かいプレーでハッスルし、自然と異彩を放ってしまう。トライアウト担当のコーチが 「こいつはお前の息子か?Wow!」と目配せと含み笑いをしてくれた。

この日は野球パパも大量集結していた。こういう場でのカジュアルな英語コミュニケーションは僕にとってハードルが高いものだが、これもありがたい試練だと思ってカタコト英語を駆使して話をしてみる。この日話をした、ルークは日本で弟が北海道で働いている、ということで多少日本の野球の練習の厳しさを知っているようだった。あとは「日本といえば、レッドソックスにウエハラが居るよね」というような話もした。お約束感のある話題ではあるが、自由にならない英語雑談力を考えると、かえって助かるものだ。実はコーチやお父さんという「純」地元民との交流は、ビジネススクールや仕事上の外国人との交流よりも、ある意味では貴重な場(でも、会話難易度高し)だと思う。

結局、ドラフト的な指名順位決定はなく、(年齢で決まっている)マイナーリーグのドジャースというチームに決定。チームの帽子とTシャツと靴下をもらう。チームのコーチのJoeから「今日の16時半から練習ね、あと来週火曜日の夕方から試合だから来てね」と言われる。極めてカジュアル・イージーな感じだ。これから約3か月間のリーグ戦のスケジュール表をもらった。

看板の最下段にここが、このリトルリーグのホームだと書いてあります


この段階あたりで分かってきたのだが、このリトルリーグはアメリカで一般的だという「レクリエーションリーグ」というもので、東京で経験していたスポーツ少年団とは全てにおいて大分おもむきが違う。レクリーグはあくまで季節の3か月の間だけに限定して、野球を知る・楽しむことが目的らしい。活動の趣旨に日本のような「野球"道"の入り口」「チームプレーの精神を身につける」といった色彩はほとんど無いようだ。

海外生活が初体験の自分には、どうしても両国の(野球への考え方の)違いが気になってしまう。そのあたりはもう少しじっくり見てから整理して書いてみたいと思っているけれど、どちらが良い/悪いという評価をするつもりは全く無い、ということはここで一旦はっきりしておきたい。

さあ、これから3か月しかない短い野球シーズンが始まる。

この項の連載は続く)

2016年5月5日木曜日

当地新聞記事による、反トランプ運動(#NeverTrump)が失敗した5つの理由


こちらの5月4日、共和党の大統領候補がトランプ氏になることがほぼ決まった。これを受けての、Boston Globe、Washignton Postなどインテリ系メディアをWebで読むと、お通夜&反省会モードになっている。こういう新聞を読む社会的階層にとっては、思わしくない結果、ということなのだろう。(タブロイド系新聞は見出ししか見ていないが、こういう論調とは多少違い、祭り騒ぎを煽っているような感じもある。)

せっかくなので、当地、Boston Globeの記事の中から、「トランプ阻止運動が失敗した5つの理由(Five reasons the #NeverTrump movement failed)」を翻訳(意訳)してみた。
  1. トランプは他の候補に比べ最初から全国的に有名だった。(他の候補はまず名前を全国レベルに売るところから始めなければならなず、遅れをとった)
  2. 共和党員は、トランプをなめていた。気付いた時には時すでに遅し。
  3. 共和党員は、初期の段階で「反トランプ」の協調行動が取れなかった。
  4. 結局のところ、他の候補者は(貧困層の怒りに訴える)トランプの主張を取り入れることができなかった。
  5. 予備選初期に真のトランプ対抗馬候補を用意できなかった。

これら5つ理由を見る限り、そのうち、日本でもトランプのような政治家が出てきて台頭するような事態が「起こらない」とは断言できない気がする。日本でも全国的に有名な人で(以下略)。

街角での一枚。写りが悪いですが、、Can you believe it ?

同じくこの日のBoston Globeのコラムニスト、マイケル・コーエンの論説タイトルは、"RIP,GOP"で、「共和党よ、安らかに眠れ」となっていた。内容は上記5つの理由よりも、もう少し踏み込んでおり、共和党のそもそもの体質に潜んでいた問題を指摘していた。

ちなみに、こうしたインテリ系記事のトーンとしては「今のところの予想としては最終的にはクリントンが勝つとは思うけれど、そもそもトランプはこれまでも"どうせ泡沫だろ、最終的には来ないだろ"という我々インテリ筋の予想を跳ね返してきているのでこの先が恐ろしい」という感じのものが多い。これからどう展開するのだろうか。


子供の通う公立小の受付。今は国のトップ、オバマ大統領の写真が掲示されてる。これが11月にトランプになったら…。

2016年5月3日火曜日

もう春なのか、もうすぐ春なのか。

花は咲いてきたものの、4月末から5月頭を迎えてもまだ「春が来た」とは断言できない気候の当地。加えて、曇りや雨の日が多い。

毎日がこの写真のような感じだったらいいのですが。

ボストンコモン


星条旗と桜は意外に合う


近所の普通の小学校

近所の企業ビル

近所のメキシカン


自転車で10分ちょいのタフツ大学(ここ素晴らしいです)

ひたすら美しいタフツ大学のキャンパス