2016年8月10日水曜日

イチロー選手の3,000本安打達成は実際にどの程度の盛り上がりか


2016年8月7日、イチロー選手、メジャー3000本安打達成!ということで日本では熱い報道があったと思う。そこで、アメリカでは実際どの程度盛り上がっているのか、僕が見聞きした範囲でメモしてみたい。

そもそも野球(MLB)が、今のアメリカ人の話題や関心に占めている位置が日本ほど大きくないようにみえる。地域内のグラウンドの設置状況などを見ると、ベースボールがこの国において歴史的に特別なスポーツであることは感じるが、今は趣味が細分化しており、他にも人気のスポーツが多数ある。実際、今の時期、新聞のスポーツ欄は開幕前のアメフト(NFL)の話題がトップ扱い。野球はといえば、メジャーリーグのオールスターの視聴率は今年、過去最低だったらしい。

そういう基本的な位置付けがあるため、アメリカでイチローが国民的に人気があるというような状態はそもそもあり得ない、と思う。

本当に立派なフィールドが近所にゴロゴロしている


しかし「野球好き」な人たちは確実にいて、こういう人たちはイチローの偉業を当然知っており、評価している。具体的にいうと、当日のテレビ中継(MLB.TVで見た)では冒頭からイチローの足跡のVTRを作り「あと一本だ!」とムードを高めていたし、翌日の新聞でも大きく取り上げられていた。

身近なところでは、長男の少年野球で一緒のチームのパパ(とっても野球好きな白人ミドル。試合中であっても自分の息子につききりで打撃指導する癖あり)は、僕らが日本人だとわかると「イチローがもう直ぐ3000本安打だ。彼はすごい。42歳だろ。あんなに"痩せている"のにすごいよな」注:英単語では"skinny"と表現してました)と話してくれた。

ここのリトルリーグでは唯一の日本人として超マイノリティ生活をおくる我が家にとっては、イチロー選手(はじめ、上原・田沢といった日本人メジャーリーガー)の活躍は確実にありがたい。うちの長男は確実に勇気づけられている。少し話がそれるが、こちらでフィリピンから来た野球少年に会った。彼の国では野球はマイナーで、有名選手もいないだろうから、アメリカで野球をするのは心細かろう。それにひきかえ、日本にはすでに活躍する先人がいるのだから、恵まれた国だと思う。(子供には"野茂さんがとても偉大"と教育済みだ

小学生専用球場にナイトゲーム照明とは贅沢




大雑把にまとめると「日本ほどは盛り上がっていないけれども、別に悲観も卑下もする必要なし」という印象だ。

そもそも、何事につけ、アメリカでは日本のように東京のメディア(テレビ局&センテンススプリング?)が主導して国全体が一つの村みたいな感じで同じ話題で盛り上がる、という事がほとんどないように見える。強いて言えば「大統領選挙」と、近いところだとプリンスが死んだときとPokemon GOくらいかと思う。

とにかく(これまで特に熱心なファンではなかったですが)改めて、イチロー選手に敬意と感謝を表したい。

あと、デレク・ジーター語り下ろしの(このリンク先の)記事が良かった(日本語訳・・・勝手訳をやってるように見えるけど大丈夫なのか!?)ので、興味のある方は。

しかし、この記事で知った事ながら、ジーターは自らこんなWebサイトを主宰してたのか。何がしたいのか?ビジネス?お金は十分稼いだろうに、よく分からない展開だ…。




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