2017年3月25日土曜日

駐在夫の英語学習物語 〜一年経って思うこと〜


駐在夫(妻)は、自分の仕事の都合で外国へ来るわけではないので、語学は自主的に勉強しない限りは、全く上達しない。一言も英語を使わないで数日を過ごすことは簡単にできてしまう。それだけに自分での工夫が必要になる。そして、英語力の高低により現地経験の質が左右されるのも事実だと思う。

自分がやってきたことで、これは正解だった or こうしておけば良かった・・・ということが幾つかあるので、誰か同じような境遇になる方の参考になれば、と振り返りを記しておきたい。(とはいえ、場所や期間などの変数により色々異なって来る点は自己責任で調整下さい)

  • 日本のテレビ放送は契約しなかった。ただし、ストイックな禁欲も疲れるので、Youtubeやラジオで日本語のニュースなどは摂取していた。それで良かったと思う。
  • 日本を出る前に、それなりに英語力の下地を作ってきたことは良かった。具体的にはドラマを英語字幕で見てあまりストレスなく楽しめるレベルまで は自力で上げておいたことが良かった。(そこまでどうやって上げるかは別問題として、そこまで上げておくと次のパラグラフで書いたことが可能になる)なお、もう一つの事実として、英検1級には渡米半年以上前に合格していたが、それでもこちらでの日常生活はかなり不便だった。英語の世界は甘くない。
  • 自由時間を活かして、海外ドラマをフレーズを書き取りながら英語字幕で見まくったことは良かった。海外の生活、日常の英語は、ドラマや映画を見るのが一番力がつく。とは言っても、英語字幕で見ても「早すぎる」「単語が分からない」実力だと効果が上がらない。このため、上述の基礎力をまず養成することが必要。そして、このドラマウォッチングをやったのが、渡米半年以上経ってからだったことは反省点。到着後早い段階でやるべきだった。(当初はなんとなく、家でドラマ見てたらダメかな、、と思っていたのだがそれは誤りだった)
ボストンの多言語バス案内。残念ながら日本語無し。内容はKnow your rights。この辺りがリベラルらしい。

  • 一日50分のSkype英会話。最後の4ヶ月、一日50分やったが効果があった気がする。実は最初の4ヶ月は一日25分だったのだが、これは効果に限界があった。1日50分、100分と、初期に固めてやることが有効だと思う。
  • 結局、ドラマもSkypeも「特に到着初期に一日の時間の量を上げる」がポイントかと思う。(自分の場合は、環境に慣れたり色々探索していてなかなかこれが出来なかった)
  • 映画や音楽は現地のものを楽しむようにする。これは子供達も乗ってきてくれて、彼らのクラスルーム会話にも役立ったようだ。「今度〇〇の映画見るよ〜」とか、やはり子供は話しているようだ。
  • TOEFLの勉強もした。これはこれで試験を「締め切り効果」として使えるので有効。ただし、かなり「試験固有」の対策(多少実践英語とは異なる)に時間を費やすことが必要となるので、それに対する覚悟が要る。
  • 学校のPTA活動は、責任重大なわけでもないし、ダメでもともとで参加してみるのはいいと思う。ネイティブの議論、会議というものをリスクフリーで経験できる良い機会。
  • あと、こちらのネイティブの自然な日常会話を学ぶなら、All Ears Englishが最上だと思う。来る前から知っていたPodcast番組ではあるが、色々聴き比べ、ボストンで1年過ごした上での、個人的な実感結論だ。(ただし、日本人がネイティブの自然な日常会話をいきなり学ぶ必要は必ずしもない、と言うのも事実なわけで。この辺りが英語学習の難しいところ。) 

駐夫英語勉強法は可処分時間の問題を除けば、実は日本に居ても出来ることが大半だ。

僕が英語を本気で再勉強しだしたのは37歳(今から4年前)からだった。帰国後、時間があれば中年からの英語独学法を、体系的にまとめて見たい。

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