2017年1月1日日曜日

生活者として見た年末年始


あけましておめでとうございます。

(この場を借りて)本年もよろしくお願い申し上げます。

ボストンの街並みを望んでの初日の出

日本の年明けからかなり遅れて、ボストンもようやく初日の出を迎えた。

単に「時差がすごくある」ということなのだが、こちらでいうと「12月31日の朝に起きると日本の紅白歌合戦が始まっている」という状況なので調子が狂うことこの上ない。

2016-2017年は初めて海外での年越しを、それも生活者として、過ごした。考えてみればこれまで年末年始に国内旅行すらしたことがない自分だ。

せっかくなので、観察したことや感想を記録して起きたい。例によって長文、また、初体験づくしなもので、誤解があるかもしれない点はご容赦願いたい。

そもそも11月末の感謝祭(サンクスギビング)が想像外のイベントだった。4連休となる北米限定との風習だが、店も会社も休みになり、街が静まり返る厳粛感があり、料理も伝統的で定番のもの(アメリカのおせち料理的なものかと感じた)がある。これが日本のお正月に近いと感じた。それに続くブラックフライデーセールなどもこの感謝祭とセットで理解すべきことを知った。

そこから、1ヶ月でクリスマスとなる。この間1ヶ月間は皆は仕事はしているが、なんとなく街にホリデーシーズン感がある。クリスマスの飾りつけがすごいか?というと、この辺りの住宅街や商店は、あまり日本と変わらないかな、という程度である。



クリスマスの一週間前くらいから街は徐々に休みモードになる。小学校は意外にも22日まで普通にあった。多様性に配慮してのことだと思うが、公共の場所や商業施設ではMerry Christmas!という掲示はほとんど見なかった。Happy holidays!が相当程度の主流。ただし、25日当日になると、Merry Christmas!の挨拶は多かった。当日にこう言う分には別に良い、という感覚があるのかなと感じた。ちなみに、25日は店はほぼ休み、マサチューセッツ州ではアルコール販売も停止となるなど、休日感が凄かった。ちなみに、同時期にユダヤのお祭り、ハヌカのメッセージやオーナメントは多く見た。クリスマスの飾りつけはすぐに撤去されることはなく、年末まで維持される。すぐに正月モードになる日本とはそこは違った。

大晦日で面白かったのは、31日の夕方くらいからテレビやSNSはHappy New Year!という感じのモードとなったことだ。日本だと、0時をまたぐまではそう言わないはずなので、フライングのように思うが、文化的に時間感覚が違うようだ。そもそもが12月の終わりの時期からHappy New Year!は連発されている。

最近読んだある文章(ココ)によると、そもそも0時をまたいだところで日付が変わるというのが、近代独特の比較的新しい感覚らしい。日本人はすごく「0時」を重視しているような感じがして、これが近代にクイックに順応した民族の特徴なのかなぁなどと思った。

我が家は、カウントダウン外出などはせず、家でテレビCNNのカウントダウン番組を見ていたが、司会者の二人(ひとりはアンダーソン・クーパーという有名で素敵なキャスターなんですが)が大した芸もなくタイムズスクエアから4時間中継しているだけで、日本のテレビ番組の力の入り具合との差が大きかった。

ちなみに野球のフィールドは凍りついてしまっております


加えて、大晦日で一年が終わって何かがクリアされてまたまっさらな新年、という日本独特の「円環」的な時間感覚は、やはりこちらでは希薄なように感じた。個人的には日本の円環感覚に馴染みと安らぎを覚えますが。

正月はあっさりしたもので、元旦は祝日ではあるものの、新聞で見た統計によると正月を全く祝わない人も2割近くいるらしい。大体の人にとっては、なんでもない単なる一祝日に過ぎないとのことだ。元旦に注連(しめ)飾りが見られないことにはやはり違和感がある。今年は元旦が日曜日だったので振休で2日も休みだが、3日から小学校が普通に始まるので朝のお弁当作り業務も再開。


残りは90日程度。

元旦に撮影。酉年を意識して。

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