2016年6月20日月曜日

英語:典型的日本人(僕)が「無言で愛想笑い」になりがちな一つの理由


自分の英語については遅々とした成長を嘆きつつ継続勉強中だが、英語コミュニケーションについてこちらに来た当初に感じた「新鮮な印象」をここでまとめておきたい。

外国語というのは表層的な言葉だけではなくて「文化や思想」もひっくるめたコミュニケーションの総合戦だ、とは「頭では」知っていたが、「住む」という機会を得て、最初の2ヶ月くらいの間このことを再認識する機会が多かった。

よく言われることだが、とにかくアメリカ人は「日本人に比べて」大げさだ。特に「誉める」形容がすごい。端的に言うと「大したことないこと」であっても"Great"が基本だ。暮らしてみて、褒め言葉のバリエーションは「多様かつ大げさ(今風に言うと、盛ってる)」だと実感した。具体的に挙げると、Best, Huge, Cool, Wonderful, Awesome, Lovely, Phenomenal, Fabulous, Exceptional, Incredible!等々。まだまだあると思う。

これまで40年間、純に日本で生きてきた身としては正直、これが辛い。なんだかんだで「高倉健」的なものが好きな自分が自分の中に確固として居る。しかし、こと英語コミュニケーションとなると、この感覚が障害になっていることを痛感する。頭では言った方が良いとはわかっていても、普通のことに対して、Great!という言葉が出てこないのだ。内心「この程度でGreatか?」という気持ちが捨てきれないので、それが(コンマ数秒ではあろうが)言葉を詰まらせる。結果「無言で愛想笑い」という最悪の日本人男性になってしまう。2か月くらいして慣れて少し変わってはきつつあるが、今後さらに変わるだろうか。


6月の夜8時ごろの空。サマータイムでとにかく明るい。



これに関連して一つのエピソードがあった。先月(まずは、そういうことでも勉強しようと)アメリカ流のプレゼンテーションのクラスに通っていた。講師の先生は的確なフィードバックをくれる人だった。元金融マンで、リーマンショックを機に研修業に転じた、という普通のアメリカのビジネスパーソンだ。今後もこの人と接点を持ってまた教えてもらおう、と思ったので2回目の授業の後、彼の名刺を貰っておいた。数週間後の最終回の際に挨拶をしたら彼はまた自分の名刺を出してきた。僕が「いや、もう貰ってますよ」と答えたら先生、満面の爽やかな笑みで「Wow, beutiful!」との返しだった。「そこ、おっさんが自ら"Beutiful"と言うか!」と思わざるをえないが、こういうものだとして謙虚に教訓としたい。自分も機会を捉えてBeutifulと言ってみよう。(と思うが、なかなか…)

余談ながら"Lovely!"という表現を男性は使わない、との事前の頭でっかち知識があったのだけれど、この前、別のところで知り合った米陸軍出身の30代男性が普通ににこやかに使っていた。言語は本当に多様で奥が深い。


プレゼンテーションを習った建物


追記:この先生が受講生のプレゼンを褒めるさま、その使用単語・表現がすごく勉強になった。すごいバリエーションがあった。

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