最近もMITのエグゼクティブスクールに出席した際に改めて考えた。
クラスには、およそ20か国の人がいて、自分が話した記憶があるだけでも、アメリカ、ドイツ、ペルー、ブラジル、中国、インドネシア等々の人がいた。業種的にも組織ステージ的にもとても多様だったのだけれど、冷静に考えると、実はこれ「ダイバーシティが豊富」なのではなくて、同質的な集団なんだな、ということに気がついた。
まず、皆「英語」を話している。すごく当たり前のことだが、国籍問わず英語ができないとこのクラスに参加できない。第二言語の人も多いので程度には差はあるが全員英語を話す。
次に、ITを使いこなしている。ほとんどの参加者がノートパソコン、タブレット、スマホの三種類を使っていた。Appleがやや多いがサムソンとsurfaceもよく見かける。(残念ながら、日本製のラップトップはもはや見かけない)
僕は日本で、日本人だけで行う同種の研修もよく見たけれど、少なくともガジェット(機器)の活用については日本以上な印象。先進国の人だろうが新興国の人だろうが、おじさんも女性もITを駆使している。ちなみに、Apple watchが10人に1人くらいいる。年代層を考えると結構高い比率だと思う。新しいものに貪欲&お金があるのだろう。
「英語とIT」15年くらい前から大前研一先生あたりが指摘していたことそのままで、当たり前といえば当たり前ではある。
ちなみに、研修中に、忙しそうに会社に返信している人もチラホラ。これは、日本でも見た光景だ。
そもそも、皆、ビジネス界の幹部で、わざわざMITの高額なスクールの特定テーマ(今回はイノベーション)に参加する人である。俯瞰的に見ると、とっても狭い人種なわけで、単純に「地理的に世界中から集まっているからダイバーシティが高い」とは言えない、と改めて思った。
高額なだけあって、ケータリングも豪華。 |
一応、思うだけでなく、クラスの中でもでもそう提起してみたら、参加者も、それはそうなんだよね・・・、と言ってくれた。(ただし、話がそこで止まってしまった・・・。この現状をどうハンドルするか、実はあまり答えが無いようでもある)