(前回からの続き)
新学期の2日目。長男の乗った帰宅バスが、到着予定の時間を1時間過ぎても家の前のバス停に帰ってこない。ちなみに、ポケモンGoをやりながら待っていた。学期の始めでもあるし、30分くらいの遅れはこちらとしても想定の範囲内だがそれにしても遅い。
いくらなんでも1時間遅延はまずいぞ、と、学校のリエゾンオフィスに電話してみる。英語での電話は苦手だが、切迫しているので仕方ない。すると16時前なのに「本日の受付は終了しました」との無情の留守電。さすが職務主義の国。次に、バスの運営会社に電話してみると「子供のバスは何番だ?」というので答えると「今から運転手の電話番号を教えるからそこにかけろ」と言う。これを苦労してメモして(こういう一見、簡単なことでも英語でするのは一苦労なのです)かけてみると「只今、電話に出ることができません」の自動メッセージ。そうこうしているうちにもまだバスは来ない。さらに調べて市の教育委員会の担当部署に電話すると割と真剣に対応してくれて何箇所か電話して調べている感じ。電話口で7分ほど待たされた結果「バスが故障しているから遅れている。向かっているからそこで待っていろ」とのこと。というか、配慮なく早口に話されて正確に聞き取れないため、大体そんな感じのことを言っていた、という理解。
近所の緑道 |
延々待たされ、予定時間から約100分後、いつものバスがうちの前に帰ってきた。「なんだよ、故障してるんじゃないのかよ!」と思った。そしてバスの後ろの方からそのバスを追いかけてレッドソックスのキャップを被ったおじさんが走ってくる。
バスが到着して、子どが降りてきた。さいわいに特に子どもに異常はなさそう。しかしこの事態、こちらもさすがにスルーするわけにはいかないので、バスに乗り込んで運転手に「どういうことなんだ!」と聞いたら、アフリカ訛りのきつい運転手さん(今期からの新人)は「GPSが壊れた、俺は悪くない、Everything is All right.」というばかり。"All rightじゃないんだよ"とは思いつつも、こういう立場の人を吊るし上げるのは個人的な信条に反するのでここは引いて後で運行本部に苦情を言おう、とバスから降りた。すると、バスの後ろから走ってきたレッドソックスの帽子のおじさんが入れ違いにバスに入っていった。
後で子供に聞いたところによると「車両故障は無かった。なんかやたらとルートを遠回りした。途中から謎の子供が乗ってきて、途中で降りた。追いかけてきたおじさんは、同様に待たされていた前のバス停の子供の親。この人はキレて文句を言うために走ってバスを追いかけてきた」と言う。
今回は笑い話で済んだから良いようなものの・・、こんな騒動も踏まえて生活してるのがアメリカの皆さんなのかな、という話。他にもこのブログには書いていない、日本では考えられない"大雑把" "グダグダ"な事件が時々発生している。
追記:翌週から、このアフリカンアメリカンの運転手は交代になってしまったようだ。(ドライバーが前任の中南米系の方に戻った。)非正規雇用だったと思うのでちょっと複雑な気がするが、そんなことでセンチメンタルになっていてはこちらもやっていられないのが、アメリカ社会であるのかもしれない。
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