短い秋の中の貴重な1日、自転車に乗ってライドに出ることにした。こういう時、水とお菓子を家から持って出かけるのを忘れない。日本であれば「途中のコンビニで買えばいいや」となるのだが、アメリカではその発想は通用しない、あるいはとても高くつく、ということをここまでの生活で学んだ。
愛車。かなりのスポーツタイプ。 |
この辺から本格的な自転車道。アメリカの革命的Rail-Trail |
基本、こんな感じの自転車道がシンプルに続く。 |
途中にある町「レキシントン」は、アメリカ独立戦争が始まった町、"非道な"イギリス軍を追い出すべく、アメリカ人民が立ち上がった街、として有名だが、自分としては村上春樹の短編小説「レキシントンの幽霊」でその名前を記憶していた。この町で自転車を降りて、ビジターセンターに立ち寄ってみた。ここは観光地で「はとバス」みたいなツアー客(基本アメリカ人)で来ているが多い。古戦場の割には「日本だったら必ずあるゴテゴテした観光地看板がない(ので危うく素通りしそうになる)」「地形的にここが戦場になった理由がよく分からない(注:交通の要衝を巡ってとか、山の谷間でぶつかった、、といった理屈の感じられない平地)」という点ではやや拍子抜けだった。
レキシントンの博物館 |
ただし、ここの売店では「銃(マスケット銃の模造品)」が重要なお土産品だったり、(当時は基本奴隷だった)黒人の決起兵のことがクローズアップされていたり(この辺、さすがマサチューセッツ)、と社会科好きには興味深いことは多い。さすがに半年以上ボストンに住んでいろいろ気にしていると、アメリカ独立戦争のことが結構わかってきている。(アメリカの子供は絵本などでこの辺の話をかなり教わっているらしい)
売店の親切なマダムが教えてくれたところによると、このバイクウェイとは別の方向にナショナルヒストリックパーク(国立歴史公園)があり、映像上映での歴史解説などもやっているそうだ。そちらへも別途行ってみたい、と思う。
都市とは違う「ニューイングランドの秋」という感じ。 |
さらにバイクウェイを先へと進み、その先のゴールはベドフォード。ベドフォード市は人口1万人ちょっとだから、日本でいうと市ではなく、郡とかのレベルと思われる。完全に「郊外」という感じでまた雰囲気がいい。
Bedfordの終点 |
それにしても最高の自転車道だ。ほとんど木陰&平坦で、信号は3か所くらいしかない。湿気もないこの地方で自転車を飛ばすのは気持ち良いことこの上ない。このバイクウェイを作るのに尽力した方がいるらしい。途中に記念碑があった。この方に感謝したい。
この方に感謝。 |
追記:片道16km(10マイル)の道のりなので自転車で1時間程度。途中で写真撮りながらだと1時間30分くらい。
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