2016年5月5日木曜日

当地新聞記事による、反トランプ運動(#NeverTrump)が失敗した5つの理由


こちらの5月4日、共和党の大統領候補がトランプ氏になることがほぼ決まった。これを受けての、Boston Globe、Washignton Postなどインテリ系メディアをWebで読むと、お通夜&反省会モードになっている。こういう新聞を読む社会的階層にとっては、思わしくない結果、ということなのだろう。(タブロイド系新聞は見出ししか見ていないが、こういう論調とは多少違い、祭り騒ぎを煽っているような感じもある。)

せっかくなので、当地、Boston Globeの記事の中から、「トランプ阻止運動が失敗した5つの理由(Five reasons the #NeverTrump movement failed)」を翻訳(意訳)してみた。
  1. トランプは他の候補に比べ最初から全国的に有名だった。(他の候補はまず名前を全国レベルに売るところから始めなければならなず、遅れをとった)
  2. 共和党員は、トランプをなめていた。気付いた時には時すでに遅し。
  3. 共和党員は、初期の段階で「反トランプ」の協調行動が取れなかった。
  4. 結局のところ、他の候補者は(貧困層の怒りに訴える)トランプの主張を取り入れることができなかった。
  5. 予備選初期に真のトランプ対抗馬候補を用意できなかった。

これら5つ理由を見る限り、そのうち、日本でもトランプのような政治家が出てきて台頭するような事態が「起こらない」とは断言できない気がする。日本でも全国的に有名な人で(以下略)。

街角での一枚。写りが悪いですが、、Can you believe it ?

同じくこの日のBoston Globeのコラムニスト、マイケル・コーエンの論説タイトルは、"RIP,GOP"で、「共和党よ、安らかに眠れ」となっていた。内容は上記5つの理由よりも、もう少し踏み込んでおり、共和党のそもそもの体質に潜んでいた問題を指摘していた。

ちなみに、こうしたインテリ系記事のトーンとしては「今のところの予想としては最終的にはクリントンが勝つとは思うけれど、そもそもトランプはこれまでも"どうせ泡沫だろ、最終的には来ないだろ"という我々インテリ筋の予想を跳ね返してきているのでこの先が恐ろしい」という感じのものが多い。これからどう展開するのだろうか。


子供の通う公立小の受付。今は国のトップ、オバマ大統領の写真が掲示されてる。これが11月にトランプになったら…。

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