「アメリカでいろいろなサービスを利用することで日本の少し先の将来を予想してみたい」と、こちらに来る前から思っていた。実際に体験した中で個人的に「これは予想以上に破壊的なイノベーションだな」と思った一つがNetflixだ。
Netflixは日本にも参入しているが、アメリカでは世帯数にして4割が加入(若年層だとその比率はもっと高い)ということで、存在感はまるで違う。
現在、アメリカを起点に「映画、テレビドラマからストリーミングドラマへ」という映像娯楽業界でのダイナミックな構造変化(予算と人材が動いている)が進行しているのだ。
Netflixのコンテンツ制作部門が入るビル(@L.A.) |
それはともかく、これでドラマを見るのがラクで楽しくて仕方ない。僕は、10年ほど前に共働きの子育てに突入して以来忙しかったので「ドラマは見ない」方針にしていた。なので、日本のドラマはほとんど見ていないのだが、Netflixで見るアメリカのドラマ、特にNetflix独自制作コンテンツ"Narcos","The Crown","Stranger Things","House of Card"などは日本のドラマとは予算とクリエイターのレベルが違う次元に突入している。ちなみに、子供用のコンテンツもあって、子供もNetflixを愛用するようになった。
これだけ良いコンテンツがあって、月に10ドルという価格は他の業態と比較すると価格破壊以外の何物でもない。なお、自分にとっては「面白い」と思えるドラマが多かったので、お買い得感があったわけで、そう思わない人にとってはお得感は無いのかもしれない。しかし、とにかくびっくりした。
何よりNetflix上のコンテンツでハマってしまったのが、史上最強のTVシリーズとの評価もある"Breaking Bad"。このシリーズはNetflixオリジナルコンテンツではないのだが、とにかくこれの第1話に出来心で手を出したのが運の尽き、最後の第5シーズンまで(全部で62話 46時間相当)を爆走(binge watch)することになってしまい、一時期は、頭がBreaking Badのことで一杯になってしまう状態に陥った。視聴計画を立てPDCA管理で消化していく状況を、家人から酷評される始末。
ドラマは大体家で一人の時に見ている。しかし、「誰かとこれらドラマの話をしたい」という欲求は抑え難いので、Skype英会話の先生(ヨーロッパ人)を捕まえては、ドラマ話をしている。欧州人の先生たちも結構な割合でこれらを見ている。このことから、これらは「(アメリカだけでない)グローバルなエンターテイメント」だと実感する。ルーマニア人の女の先生からBreaking Badのトリビアサイトを教えてもらうなど、謎の交友が広がっている。
なお、アメリカ契約のNetflixだと基本的には日本語吹き替えや日本語字幕はないので、英語字幕で見ている。「これが英語の勉強になるのだ」とのエクスキューズで。実際に勉強になっているかどうかは不明。
ご参考)環境としては、主に、Amazon Fire Stick TVによるTV視聴とMacBookPro(Retina)で見ている、時々iPad Air(第二世代)。全く不満はない。
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