2016年8月27日土曜日

Baseball 第2章:Summer League で市内を転戦




(またか、と思われるのを覚悟で)再び、野球の話。

地域の小チーム、ドジャースのシーズンが終わる頃、E-メールで知らせがあった。夏の1ヶ月強、サマーリーグという市内リーグが開催されるという。志願者(トライアウトなし)のみで"10 and under(すなわち10歳以下)"のチームを作り、市内の3チームでリーグ戦をするらしい。

その日の打順をこんな風に書き出す



参加してみると、それまでのチームとは若干おもむきが違っていた。各チームから志願者が集まってきているので、本人も家族も「野球好き」度が高い。前のチームでは「集合時間などを守らない」「試合に集中していない」「道具を大事にしない」「グダグダな子供を親が見ていても放置」の傾向がある、と書いたけれども、このチームもその傾向は確かにあるが、少し「まし」になっていて、全体的にちょっとピリっとしている。それでもあらゆる面で、日本の普通の少年チームの規律水準ではない。

監督は、親御さんのうちの一人で、30代くらいの若手の人だったけど、いかにもこちらの大学の体育会運動部出身のような印象の方で、練習前に準備体操をさせたり、教育的な訓示をしたりと良い人だった。一度、うちの長男がピッチャーに登板してメッタ打ちにあった日(そんな日もある)の翌日には、平日の日中にフォローのEメールをくれたりした。

地区ごとにホームフィールドがある。ここは何気にMITの隣

このリーグは市内をホームアウェー方式で転戦するので、普段とは違う遠方のフィールドに行くことも多かった。(車の無い我が家もUBERを使えば問題無し)小さな市にも関わらず野球場はどこも立派である。しかし、実は、滞在4か月にしてもうこれに慣れてありがたみを感じなくなってきている。人間の慣れとは恐ろしいものでもある。

一つ嬉しかったことがある。日本から何も分からずに探索的にメールをしていた時に最初にメールしたチームのコーチ(このチームは結局市内の別地域だったのだ)が、試合の時に声を掛けてくれたことだ。「今年の3月に、日本からメールくれたの君だろ。北地区に日本人が入ったと聞いて、君らのことだと思ってたんだよ〜。今日対戦できて良かったよ」と言ってくれた。野球と子供が繋いでくれたご縁である。

リーグは先日最後の試合を迎え、最終戦で強敵相手にサヨナラ負けを喫した。延長の裏、ツーアウト満塁、監督が指示して前進を守備させた内野の上を相手打者の打ち上げた打球が思い切り抜けていった…。こういうシーンは、スポーツをしていれば必ず経験する。これを通じて子供が成長していくのを見守る大人の心情は、スポーツや国を問わず同じだな、とアメリカの親御さんたちと一緒に応援しながら体感した。

この後、変顔Ver.を撮影した。掛け声は「Goofy one!」



いよいよ、これで野球も終わりか…でもサマーリーグにも参加できて良かった、と思っていたら後日また新展開が始まった。またそのうち書きます。

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