そろそろ日本も学校が夏休みになる季節だと思う。実はアメリカの学校は(州によって微妙に違うらしいが)は6月下旬に9月上旬までの長い夏休みに入った。この長い休みを子供にどう過ごさせるか、というのがこちらの親のテーマだという。
学校で預かってくれない間を家庭でどう過ごすかが子供の成長に大きく影響するのは自然なことで、「その期間が長い」というのはアメリカの教育界にとって一つの論争の的のようである。ちなみに、普段の平日の小学校も2時15分で終わり、と少し預かってくれる時間が短い。「教育重視」を掲げる米国がこんなに「短期間/短時間」しか子供を預からなくて良いのか?でも、財政上の問題から難しいのも分かる・・・、と言った趣旨の論説が現地の新聞にあった。
夏休みに話を戻すと、こちらには「サマースライド"Summer Slide"」という言葉がある。字句の通り「夏の間に、学校で習った学力、生活習慣を全て忘れてしまう」という意味であり、これを起こさせないように!というお達し、並びに、保護者向け説明会があった。昔、TUBEというグループが「♫ストップ・ザ・シーズン・イン・ザ・サン」と歌っていたことを思い出すが、ここでは「Stop Summer Slide!」なのだ。
この説明会は平日の朝だったのだが、集まっているのは意識の高そうな親が多く、「本来はここに来ない人、来られない人にこの情報が必要なのに・・・」と思わないでもない。
内容としては「規則正しい生活、毎日読書、勉強」等々、当たり前といえば当たり前の話が多かった。ただし、「夏休み中に、無料のランチを配るのはどこの公園」と言ったような話も普通にあり、(ここは比較的裕福なエリアとはいえ)厳しい環境に置かれた子も居るのだなと思う。この辺りの夏休みのサポートイベントも、やはりケンブリッジ市は財政が良いようで充実しているらしい。(説明していた先生の一人が言ってました)
説明者は全員女性。校長こそ男性だがこの学校の教育現場は女性が仕切っている。 |
「日本ではあまりこう言う事言われなかったな」という意味で印象に残ったのは、学校から推薦される教材に「iPad」やWebを使ったアプリやサイトが多いことだ。
以下紹介までにそのまま列挙しておきます。
◆10tips for avoiding the academic summer slide
http://www.publicschoolreview.com/blog/10-tips-for-avoiding-the-academic-summer-slide
◆Language
CPL(ケンブリッジ市立図書館)
http://www.cambridgema.gov/cpl/eLibrary
無料で読めるeLibraryあり。
International Children's Digital Library (50ヶ国語の本が収録されており無料で読める)
http://en.childrenslibrary.org/
Storyline(有名な俳優が本を読み上げてくれる)
http://www.storylineonline.net/
Tumblebooks
http://asp.tumblebooks.com/Default.aspx?ReturnUrl=%2f
Login:cambridgeps
Password:reads
Toon Books(子供の教育用の漫画、5ヶ国語あり。一部無料で読める。残念ながら日本語なし。)
http://www.toon-books.com/
◆MATH
Symphony Math(iOS用のアプリがある。)
http://symphonylearning.com/
Bed Time Math(算数に関係した小話など)
http://bedtimemath.org/
Math Play Ground(onlineの算数ゲーム)
http://www.mathplayground.com/
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